2018.07.04 Wed TEXT:BANANA CATEGORY:news
音そのものが持つ本質的な特性とその視覚化を、数学的精度と数学的美学に徹底した焦点を当てて追求し、視覚メディアとサウンドメディアの領域を横断して活動する電子音楽家/ビジュアル・アーティスト 池田亮司。
スパイラルではこの夏〈Ryoji Ikeda concert pieces〉として、3作品をオールナイト上演が決定。
人間の視覚と聴覚の限界を探求し、鑑賞者を鮮烈な光と音の世界へ没入させるオーディオ・ビジュアル・コンサートをぜひ体感して欲しい。
開催日時: 2018 年7 月27 日(金)─ 29 日(日) 20:30よりオールナイト上演
プログラム:7月27日(金)formula [ver.2.3]
7月28日(土)C4l
7月29日(日)datamatics [ver.2.0]
上演開始時間:①20:30 ②22:00 ③23:30 ④1:00 ⑤2:30 ⑥4:00 ⑦5:30 ⑧7:00 ⑨8:30 全9回/各日共通
*各回入れ替え制/開場は開演の15分前/上演時間1時間程度
会 場: スパイラルホール 東京都港区南青山5-6-23(スパイラル3F)
料 金: 前売1,500 円/当日1,800 円(税込/全席自由)
■peatix 2018年6月7日(木)発売
■チケットぴあ 2018年6月7日(木)発売
■イープラス 2018年6月7日(木)発売
[ご確認ください]
・未就学児はご入場いただけません。
・本作品は強い光を伴う映像と重低音・高周波を使用しております。
心臓の弱い方やペースメーカーをご使用の方などはご遠慮下さい。
・18歳未満のかたは23:30~2:30の上演回はご覧いただけません。
・23:30〜2:30の上演回にご来場のかたは、入場時に顔写真付きIDのご提示をお願いします。
・演出の都合上、開演時刻を過ぎると入場できない場合がございます。その際の払い戻しはいたしかねます。
・主催者の都合による公演中止の場合をのぞき、ご購入後のキャンセル、日時の変更はできません。
共催:Ryoji Ikeda Studio/株式会社ワコールアートセンター
企画:Ryoji Ikeda Studio
制作:Ryoji Ikeda Studio
企画:スパイラル
制作協力:スパイラル
formula[ver.2.3](2000-05) 07.27 FRI.
──知覚を増幅させる闇の世界
可聴周波数と映像による完璧なシンクロナイズ(同期)が展開され、2元構造の空間におかれた聴視者は、闇の中でその知覚を増幅させていく。音響、映像、光、多様なエレメントが完璧に統合され、高精度のスコアによって統制された圧巻の世界が繰り広げられる。
directed by Ryoji Ikeda concept, composition: Ryoji Ikeda
formula[ver. 1.0-2.2]
computer graphics and editing: Shohei Matsukawa
produced by Ryoji Ikeda
photo credits:
formula [prototype - ver.2.3], audiovisual concert, 2000-05
© Ryoji Ikeda
photo by Eiji Kikuchi
C4I (2004-06)
07.28 SAT.
──映像とサウンドが織りなす新しい世界の風景
美しい自然の風景を収めた映像がゆっくりと言語データへと抽象化され、徐々に情報、数字、図形によるグラフィックへと姿を変える。目も眩むほどの強烈な映像と音響の織りなす新しい世界の風景は、リアルとバーチャルの収束を私たちに提示する。
directed by Ryoji Ikeda
concept, video, music: Ryoji Ikeda
computer graphics, video editing: Shohei Matsukawa, Daisuke Tsunoda
commissioned by Yamaguchi Center for Arts and Media (YCAM), 2004
photocredits:
C⁴I , audiovisual concert, 2004-06
© Ryoji Ikeda
Photo by Kazuo Fukunaga
Courtesy of YCAM (Yamaguchi Center for Arts and Media)
datamatics[ver.2.0](2006-08)
07.29 SUN.
──知覚の入口へ
世界に揺籃する膨大な量の不可視のデータを美学的、形式的に知覚化することを探求したプロジェクト〈datamatics〉。数学的なアプローチによって知覚化されたデータは、鮮烈かつミニマルな映像として、荘厳なまでの世界を展開していく。
directed by Ryoji Ikeda
concept, composition: Ryoji Ikeda
[ver.2.0]
computer graphics, programming: Shohei Matsukawa, Norimichi Hirakawa, Tomonaga Tokuyama
co-commissioned by AV Festival 06, ZeroOne San Jose & ISEA 2006, 2006
co-produced by Les Spectacles vivants, Centre Pompidou, Yamaguchi Center for Arts and Media (YCAM), 2008
supported by Recombinant Media Labs
photocredits:
datamatics [prototype-ver.2.0], 2006-
© Ryoji Ikeda
photo by Ryuichi Maruo
courtesy of Yamaguchi Center for Arts and Media (YCAM)
池田亮司
日本を代表する電子音楽家でビジュアル・アーティストでもある池田亮司は、音そのものが持つ本質的な特性とその視覚化を、数学的精度と数学的美学に徹底した焦点を当てて追求している。視覚メディアとサウンドメディアの領域を横断して活動する数少ないアーティストとして、その活動は世界中から注目されている。音響や映像、物質、そして物理現象、数学的概念の精緻な構成を用いて、鑑賞者を包みこむ様なライブとインスタレーションを展開する。音楽活動に加え、ライブパフォーマンスやインスタレーション、書籍、CDを通して「datamatics」シリーズ(2006-)、「test pattern」プロジェクト(2008-)、「spectra」シリーズ(2001-)、カーステン・ニコライとのコラボレーション・プロジェクト「cyclo.」、「superposition」(2012-)、「supersymmetry」(2014-)、「micro | macro」(2015-)などの長期プロジェクトに取り組んでいる。
©Ryoji Ikeda Studio
http://www.ryojiikeda.com