2015.10.08 Thu TEXT:Rena Saito CATEGORY:report
私の書く書く詐欺に終止符をうち、やっと記事が完成しました。
3年越しの夢だったイタリアに行ってきたのです! 美味しい物を食べに!美しい物を見に!会いたい人に会いに!!!(照♥)
ということなので、この記事かなり長くなりそうなのですが、ガイドブックではわからないような驚きや苦労したことなどを20代女子目線でストレートに伝えられたらなと思います。お忙しい方は写真だけでも見て下さったら嬉しいです:)
実は、初ヨーロッパ!そして、1人旅。
少しでも食費に予算を回したかったので、とにかく安い航空券を!と、あまり考えないで購入してしまい、モスクワ乗り換えで現地到着は23:30。
これから、イタリア旅行を考えている方がいらっしゃったら、ぜひご注意を(笑)
実は、ミラノのマルペンサ空港から都心部までの最終バスは24:00で、こちらがだいたい1500円。逃したら定額のタクシーしか手段がなくなり90ユーロなので、余裕で1万円越え…。私の便は見事に到着が遅れてしまい23:30着。あぁ〜〜イタリア〜〜♥なんていう暇は全くなく、25kg越えたスーツケースのあの小さいタイヤがいつまで保つかヒヤヒヤしながら、2015年一番の走りと、ギラついた目でなんとか全ての手続きを55分に終え、とにかく急いでいると伝えバスのチケットを買い(英語通じない&タクシーをゴリ押しされる)なんとか最終バスに間に合いました。オンタイム〜〜(泣)ざっと遡っても、ここ何年間であんなに本気になれた事ないです。人間追い込まれて、しかもお金絡むと走れるものですね(笑)
バス車内では今までに感じた事の無い達成感でニヤニヤが止まらなかったので、モスクワ乗り換え時にダウンロードしていたオペラを聞きました(笑)雰囲気作り、大切です。写真はモスクワの空港内、ガラス張りで夕暮れ時はかなり神秘的。
翌日は早朝に起きて、ランニング。 旅先でも毎朝ランニングを欠かさない人に憧れて。
もちろん私、日本でそんなかっこいい習慣ありません。
イタリアで初の食事なので優雅に朝食を♥ということで、お店を見つけようと周辺を探索。が、見つからない。ぜーんぶ閉まってる。結局ドバイから来たオジさんと仲良くなって、ベラベラ喋りながら近くの公園で一緒にブランコのっただけ。走ってもいない(笑)
ちょうど私の滞在期間は現地の方もバケーション期間だったらしく(8/15〜8/31)ミラノの洋服関係のお店なんかは特に閉まっている状態。日本は真逆ですよね。稼ぎ時!!とどのお店も張り切っているのに。ほとんどの人が長期休暇を取れるイタリア、いいですねぇ。
そしてドバイのオジさんが駅構内のカフェなら開いているし、仕事に行く前のイタリアらしいカフェの雰囲気なんかも見れるんじゃないか?と教えてくれたので、優雅さは諦めて行ってみる事に。
少し時間帯的に早かったこともあり、すんなりラテとパニーニをカウンターから頼み、席もすぐ確保。私のイメージ的に、イタリアの朝のカフェって押されるほど混み合っている店内で人差し指を立てて、カウンターから離れたところから大きい声で注文をしないと気づいてもらえない…というような感じだったので、入店前は相当な覚悟を決めていたのですが(笑)
あ、実はって程でもないのですが、私『食べて、祈って、恋をして』という映画の大ファンでして♥
女性ライターがイタリア、インド、バリを一人旅して自分を見つめ直す話で、この映画で相当イタリアを予習していきました。ピザのシーンが大好き。是非一度見て欲しいです〜♥
話を戻しまして、その楽にオーダーしていたものをカウンター越しで受取り、ニヤニヤしながら元気よくRの発音に注意して、初“グラーツィエ!”(イタリア語で“ありがとう”)日本でも店員さんにお礼はしょっちゅう言うけれど、“どういたしまして!”はあまり言われない。イタリアでは120%の確率で“プレーゴ!!!”と返してくれる。それが嬉しくて、“グラーツィエ!グラーツィエ!”言いまくった。この気持ち、イタリアに言った事のある方は共感してくれると思う。
それにイタリア語のリズミカルな響きが美し過ぎて、ただそれだけで勉強したくなるし、ただそれだけで移住したくなる。そんな言語、私はまだイタリア語だけ。死ぬまでに成し遂げたいことリストの上位にすぐ追加した。
ここまでの話を、後ほどイタリアに住むフランチェスコに報告したところ、大爆笑。
彼は、私がLAに語学留学しているときに出会った大好きな人。吸い込まれそうな青い目にいつもやられる。普段は医大生で凄く勉強熱心な面もあれば、言う前から笑いながらイタリアンジョークを飛ばしてきたり、本気でオペラも歌ってくれる。(君も歌って!と強要するけど)リゾットや、ニョッキを使ったディナーもベラベラ喋りながら手際よく作ってくれるし、私からみたらかなりイタリア人らしい人。
もちろん!!ママのことが大好き!!!
イタリアを訪れたい理由は彼に再会したかったというのも正直かなりある。周りにはなんだか照れくさいし、キャラじゃないので隠していたけれど。
そして、彼が爆笑しながら教えてくれたイタリア式朝食事情は、
『朝からパニーニなんて食べている人を見た事ない!甘いタルトなんかを食べるんだよ!クッキーもかな。とにかく甘いもの!ちょ、ラテ?ラテを頼んだの??朝はカプチーノかエスプレッソ!!!!あと、席に座らずに、カウンターでちゃっと食べて、ちゃっと飲んですぐ出る!!』
という事らしい。ルールが多い…。たしかに座っているのは私だけだったし、ラテを頼んだ時、ん??という顔を定員さんにされ、その後いつミラノに到着したのか聞かれたのを思い出してショックだった。忘れられない(笑)
形から入る私は初日からこんなんじゃダメだと思い、カフェをはしごし、再チャレンジ(笑)
ラテをテーブルで飲むアメリカ人観光客のすぐ前で、エスプレッソとタルトを手汗かきながらイタリア語で注文し(ひたすら単語をぶつけただけ)カウンターに立ち、足をクロスさせ、ちゃっと食べて、ちゃっと飲んで出た。
最高の気分だった。 忘れられない思い出を良い方に変えられて安心。
ちなみに、この話はフランチェスコにはしていない。頑固な女だと思われたくなかったし(笑)
今回の旅はミラノ、レッジョ エミリア、フィレンツェ、ローマ、パルマ、ヴェネチアの順で観光。
一人で歩いている時も顎が外れるくらい口をポカーンと開けて、首が痛くなるくらい見上げて立ち尽くした時間が数えられないくらいあった。こみ上げてくる色んな感情をどこにぶつければ良いのかわからなくて、持っていたペットボトルをベッコベコになるくらい握りしめた後、その都度、お土産屋さんで引く程買い物をした。
解説書とか、カレンダーとか、ポストカードとかそういうもの。とにかくこの感情を忘れたくなくて。
私、23年間それなりの物を観て、感じて生きて来たつもりだったけど、終始絶句。本当にどこを撮っても絵になる。
素敵な出会いもたくさんあった。
イタリアに住んでいる読者の子が私とフランチェスコをフィレンツェで偶然見つけてくれた。しかも同じ名前。その夜連絡をくれて翌日会うことに。会うことを彼は心配していたけど、私はもう何があっても会うと決めていた。だって心底イタリアに恋して、どうしたら移住できるのか真剣に考えていたから。
美味しいシーフードが食べれる素敵なレストランに連れて行ってくれたり、リアルな情報を包み隠さず話してくれたレナちゃんに心から感謝してる。素敵なロシア人ファミリーと生活していて、イタリア語に加えロシア語まで勉強している彼女にかなり刺激を受けた。現地で彼女に会ったことで、私のこれからの人生が大きく変わったと思う。イタリアで仕事を持ち、何年も住んでいる日本人女性を3人も紹介してくれて、会って話を聞くことができた。皆おおらかで大変なこともあるけど、住めるよ!大丈夫だよ!とポジティブな言葉をたくさんくれて、正直、私は泣くのを我慢してた。私もいけるのかもしれないと思ったら感動したのかな。想像できたからかも。
やはり実際に行ってみると、ただ憧れだったこと、叶うなんて夢にも思っていなかった様なことが、こうやってヒントを貰うことによって少しずつ今こなしていかなければいけないことが明確になる。嬉しい。
と、既にかなり長くなってしまったので、ここで一度終わります。 続きは、食についてとイタリア人男性について(笑) 良ければ、インスタグラムもチェックしてください♥ @Rena62s です。
初めてBANANAを見にきて下さった方、他の記事も読んでみてくださいね♥
Rena
※貸切バスでフェス・ツアーを企画でしたらBANANA系列のbusketをご利用ください。 https://busket.net/order