Dekmantel 2015,アムステルダム発世界屈指のハウス・テクノフェス最速レポート By DJQP

2015.08.06 Thu TEXT:DJQP CATEGORY:report

BANANA読者のみなさん、はじめましてDJQPです。この夏世界で大注目のお洒落で上質なフェス・DEKMANTEL FESTIVAL 2015@アムステルダムに遊びに行ったレポートを記憶と熱の醒めやらないうちに書いたので、興味のある人は是非読んでみて下さい!今年で3回目となるDEKMANTEL FESTIVALは、昨年その存在を知ってから行きたいフェスNo1だったため行くまでワクワクが収まりませんでした。

①Location/Floor

アムステルダムのスキポー空港からタクシーで10分、バスで20分程度のアムステルダムセ・ボスで行われているDekmantel Festivalは、夏まっただ中の7月31日(金)、8月1日(土)、2日(日)の3日間に渡って開催されます。チケットは3日間で18000円、基本は13時から23時までのデイプログラムがメインですが、別売りのチケットを買えばMelkwegと言う有名なホールでのナイトプログラムも楽しめます。「アムステルダムセ・ボス」=「アムステルダムの森」の意で、壮大な森のような公園の一部が会場となっていて、ピンポイントで会場近くを目指さないと公園の中を永遠とさまようことになります。(迷うと目的の音にたどり着く代わりに美しい景色に出会います)

会場入口にはチケットを購入できなかった人達のサインを持つ姿がチラホラ、、、ダフ屋もいましたが一般的には少なくこれも上質なフェスの条件なのでしょう。到着時間が入場のピークタイムだった事もあり、荷物チェックに1時間ほど並びましたが夕方以降はほぼ並ばないようでした。検査員は財布やタバコの中まで念入りにチェックしていて、日本の「軽くバックの中を見る」と大違いの徹底ぶりです。

ちなみにポータブルチェアやビニールシート、カメラなどは持ち込めない確率が高いのでご注意下さい。(微妙にムラがあります)Dekmantelサイドがオフィシャルのカメラマンのみ許可しているため、会場内で撮影している人はほとんど見かけませんでした。(ということでiphoneの画像でスミマセン)

会場に入るとすぐにRAによるメインステージが目に飛び込んできます。フロア後方の芝生ではみなマッタリとしていて、さらにその後方には大きなシンボル的建造物がそびえ立ち登ってメインフロアを見下ろす事ができます。

奥に進むと見えてくるUFOは5つのフロアで唯一屋内ステージで、硬めのテクノ調のラインナップとなっていました。また森林の奥に進むとSELECTORS、THE LAB、BOILER ROOMの3つのステージがあり、どれも自然と融合したオリジナリティの高い造りに人工の煙と太陽の光が混じり合い幻想的な世界感を生み出しています。それぞれWARSTEINER、RBMA、BOILER ROOMがステージをディレクションしており、どこの会場でも常時悶絶するほどの世界TOP DJ達がプレイしています。会場は思ったりより狭く気軽に歩いて移動できるのは助かりました。

また全てのフロアでモニターを含めFUNKTION-ONEのみを使用しており、音質の保証は言わずもがな十分でしょう。モニターには上部分のみ分解されたFUNKTION-ONEを見かけたのは印象的でした。近年VOIDの台頭が騒がれていますが、個人的にはこのジャンルを扱えるサウンドシステムとしてFUNKTION-ONEを越えるものではないと思っています。

②Pepole

ヨーロッパは電圧が日本と異なる為か音圧・音量も断然強く大きく感じます。そしてもっとも気になった点は信じられないほど多くの人が耳栓をしている事でした。当初はDJや関係者なのかと思いましたが明らかに一般客や女性までもが耳栓をしていて、ヨーロッパの客層の音への繊細さや聴力を保護する意識の高さに驚かされました。3日目に耳栓を持参し試してみると、確かに曲の本幹は削がれずに無駄なハイや共鳴音がカットされ長時間のダンスには効果的なのを実感でき、心地よささえ感じました。(人としゃべりにくくなりますが、、)

年齢層としては20代~40代がメイン、とにかく洒落たヨーロッパ人が多かったのが印象的でファッションチェックも十分楽しめます。ただ近年流行のEDM系のフェスファッションとは異なり、森の中にも関わらずブラックコーデを初めとしたシティを感じるファッションが目につきます。おそらく世界トップクラスに客層のお洒落なフェスと言っても過言ではないでしょう。

また何度か日本滞在歴のあるヨーロッパ人に日本語でしゃべりかけられ、昨年ラビリンスに遊びに来たアイルランド人は「ラビリンスは間違いなく最高だ」と絶賛しており日本人として少し鼻高く感じました。彼が言うには1万人を越える来客数の中、今年のDekmantelには200人ほどの日本人チケット購入者がいるとの情報でしたが、体感的にはその半分にも満たない程度ではないかと思います。私たちがチケット購入から御世話になったBANANAメンバー以外に数組の日本人を見かけましたが、とにかく日本人を含めアジア人は少なく会場に落ち着きを感じる1つの要因だったと言えるかも知れません。

陽の長い日中は芝生で寝転がってしゃべっていたり、ハンバーガーやトルティーヤなどのフェス飯を楽しんだり、各ステージの音にゆっくり身体を揺らしたり、キャンプサイトでマッタリしたり、、、各々好きなようにフリータイムを楽しみます。陽の沈む21~22時頃にはそれぞれトリを務めるトップDJへと出番が代わり、照明もより煌びやかとなり人々の踊りも激しさを増します。一部はその後のナイトプログラムに向けエンジンの回転数を上げて行くようでした。

③Drink/Foods

DekmantelオリジナルのTOKENS(トークン)と呼ばれるチケットを販売所でまとめて購入し、それを使用してフードやドリンクに交換します。

4TOKENS  11€(約1500円)
8TOKENS  22€(約3000円)
12TOKENS 33€(約4500円)・・・
でTOKENSを購入し、
生ビール:1TOKEN、水:1.5TOKENS、フード:3TOKENS前後
で交換することになります。

ユーロ圏内ではない私たちにとっては変換が多くいくら使っているのか感覚が煩雑となり正直使いすぎてしまいました。水が1.5TOKENSだとおそらく560円(当時換算)ほどなのですが、こう計算するとなんと高いのでしょう。多くの人がトイレの手洗い場でペッドポトルに水を汲んでいたのがうなづけます。ビールよりも水が高いのです。

④Gabage

パーフェクトに近いDekmantelの中で唯一のマイナスポイントを挙げるとすれば、とにもかくにもゴミのポイ捨てが常套的であること。これは一般的にヨーロッパを初め海外のフェスの悪い所ですが、後半はステージ前方へ行くほど飲み物のカップゴミで足の踏み場がないほどに汚れています。そもそも置いてあるゴミ箱が極端に少なく、専用の清掃員ひたすらゴミを拾っているのですが、追いつく訳がありません。一部の客は基本スタンスが「ゴミは地面に捨てて清掃員が片付ける」という意識のようで、キレイ好きな日本人としてはやや残念な思いがしました。

⑤DJ

さてここからはDJ情報です。
Dekmantelにも出演し、昨年のラビリンスにも出演したのはDonato DozzyとSurgeonのお二人。ローマ出身、プロデューサーとしても活躍し続けるDonato Dozzyは2015年のラビリンス出演も決定しており、さすがのディープな音はSELECTORSの雰囲気に完全にマッチしていました。また2015年のRDCでその音質を体感したSan Proper、Vakula、John Talabotなどが今回出演しており、それぞれ特徴的な痺れる音色にしっかり客が集まり楽しんでいました。 個人的には独特な重厚感たっぷりなテクノを奏でる憧れのNina Kravizと、ベルリンディープハウスの帝王Dixonのプレイを生で感じる事ができ感無量でした。
事前に勧められ知ったTama Sumoは、Boiller Roomのトリを飾るにふさわしいハイセンスで安定感のあるプレイで個人的にはドストライクの大満足、まさかの入場規制になるほどステージは人で溢れかえっていました。 また、タイムテーブルをチェックせずに奏でる音の魅力に自然に引き寄せられたのは、Day3にTHE LABのトリ3時間をプレイしていたHessle Audio Trio。Person Sound、Ben UFO、Pangaeaの3人からなるベースシーンの重要レーベルの彼らのプレイは、周囲からグイグイと人が寄ってきて最後まで離さない魅惑的な音を放っていました。

何より我らが日本を代表したのがBoiller RoomのDJ Nobuさん。最近New mix CDもリリースし国内外のフェスでの登場が急増していますが、Dekmantel出演は世界がその魅力を認めた証拠ですね。
DJ Nobuさんの前にプレイしていたMatrixxman、L.Aの奇才と言われる彼の洗練されたハードウェアな音色もまた特徴的で踊り出すと止まりませんでした。他にもメインステージを席巻していたMano Le ToughやTale Of Us、Carl Craigなど褒めだしたらキリがありません。
Nina Kravizはもちろん、Veronica Vasicka、Helena Hauffなど美人揃いのfemale DJの出演は自分にとって勇気づけられた事を付け加えておきます。
旅のスケジュールやステイの距離、トラブルに見舞われたりと全てのDJプレイを堪能する事は出来ませんでしたが、最高のロケーションに最高のラインナップ、そして期待を裏切らないプレイの連続に一言の文句もありません。

⑥SNS

もうひとつ秀逸だった点は、オフィシャルホームページやアプリ内でそれぞれのアーティスト毎にFacebookやInstagram、Twittter、RAのサイトなど各種SNS機能が一列に連動していて、出演したDJ達がリアルタイムにアップしたプレイの動画や写真をまとめて見る事ができます。タイムテーブルからも直接紐付けして飛べるようになっていて、その都度タイムテーブルの気になるアーティストにチェックマークを入れたり、会場のMAPで自分の位置を確認できたりとSNSを駆使したサポートが充実していて心強くかなり便利でした。(気づいたのは後半ですが、、)

⑦さいごに

Dekmantel Festival 2016を狙っているあなた、その選択は絶対に間違っていません。想像してください、Amsterdamという自由を象徴する都市を背景にアムステルダムセ・ボスなる荘厳な森の中、お洒落な客層とともに至極上質な音質で最高のラインナップのDJ達のプレイを堪能する。

SOULD OUT間違いないのでお早めのチケット購入をお勧めします♪
http://www.dekmantelfestival.com

reported by DJQP @Amsterdam
http://www.facebook.com/DJQP.JAPAN
Instagram: @DJQP_JAPAN

🌵Dekmantel🌵 #dekmantel15 #dekmantel #festival #djqp #tokyo #music #techno

QPさん(@djqp_japan)が投稿した写真 -

Soundcloud:

※貸切バスでフェス・ツアーを企画でしたらBANANA系列のbusketをご利用ください。 https://busket.net/order

PRODUCTS

HUMAN

  • ※貸切バスでフェス・ツアーを企画でしたらBANANA系列のbusketをご利用ください。 https://busket.net/order

  • ※貸切バスでフェス・ツアーを企画でしたらBANANA系列のbusketをご利用ください。 https://busket.net/

  • ※貸切バスでフェス・ツアーを企画でしたらBANANA系列のbusketをご利用ください。 https://busket.net/

  • She wants a man, not just a boy

  • Like rain and sun, like cold and heat