2015.06.30 Tue TEXT:BANANA CATEGORY:report
6月27日に開催されたベルリンのゲイプライドChristopher Street Day in Berlin通称CSDは大観衆に見守られながら幕を閉じた。
この日は、降水確率90%と予想されていたが、天候をも味方にする真夏日となり、後にスコールのようなどしゃ降りとなったがすぐに止み、クライマックスはゲイプライドのテーマカラーである虹が空に浮かんだ。
ベルリンのCSDは、近代ヨーロッパ史で初めてセクシュアルマイノリティの人権運動が展開された都市でもあり、1979年から毎年開催されている歴史あるパレードである。参加は100万人を超えると言われおり、ヨーロッパ最大級である。
今年は、アメリカで同性婚が合法化されたこともあり、今年のゲイプライドは例年以上の注目を集めた。
パレードは西からスタートし、戦勝記念塔のSiegessäuleを通過し、ブランデンブルグ門でフィナーレを迎えるというコースになっており、爆音で音楽をかけたトラックが何台も通り過ぎた。ストリートの真ん中には、ミラーボールやライトアップされた派手なステージにDJ、スモークが焚かれ、ストリートの途中にも停車したトラックからもガンガンのテクノが流れ、まさにクラブ状態。その周りで踊るまくるのは、性別、国、年齢など誰も何も気にしない同士たち。最高にハッピーなオーラとパワーをもらった。
こちらは、パレードを撮影中に知り合ったTokyo Rainbow Pride(http://tokyorainbowpride.com/)の代表者の杉山氏。今回単身でCSDに参加しており、他のスタッフは違う国のパレードに参加するなど、地道な活動を行っている。
日本でも代々木公園で毎年開催されていることを知っているだろうか?規模は小さいながらも年々認知をあげてきていると言う。ちなみに代表の杉山氏はもとは”女性”である。その勇気に拍手を送りたい。
日本は、人権問題や語学、政治などに関しては残念ながらとても閉鎖的な国である。シャイで、自己主張が弱いのもこういった背景が影響しているのだろう。ベルリンは、元市長クラウス・ヴォ-ヴェライト氏が自分がゲイであることを公言し、Berghainに行っているというのだから、根底から違うのである。
しかし、人権の自由は誰にでも与えられている権利なのである。同性愛に限らず、いろんな”個”を主張する権利があるのが私たち人間なのだ。
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