BERLIN ATONAL2015 Photo Report

2015.09.17 Thu TEXT:BANANA CATEGORY:report

8月19日から23日の5日間に渡り開催された「BERLIN ATONAL」(http://www.berlin-atonal.com/)のレポートをオフィシャルフォトと共にお届けしたい

メイン会場は”Kraftwerk”と呼ばれる発電所の跡地。退廃的で巨大な洋館はベルリンでは珍しくない。何かの”跡地”がクラブやイベントスペースになることは常である。しかし、ここは一歩足を踏み入れた瞬間、そのスケールの違いとロケーションのすごさに圧倒される。

終わりの見えない広々した真っ暗闇な空間は怪しく煙が漂い、最小限のライトが不規則に光る。奥に進めば進むほど想像の付かない展開にゾクゾクしながら興奮度は増してゆく。

その興奮は、最上階のメインステージに辿り着いた瞬間ピークを迎えた。目の前に現れたのは圧巻の壁一面スクリーン。それが視界の全てを奪っていった。

テクノの街ベルリンの真ん中にいながら、完全に別世界に連れてこられた感覚に陥ったのだ。 カツーンと響き渡る単音のループ、ノイズのエレメント、聴き逃してしまいそうなほど控えめなビート、どこまでも非人間的なインダストリアルなサウンドが怖いぐらいマッチングするその空間に動けなくなるほどの衝撃を受けた。

今年は、3日目にはENA、4日目にはRyo Murakamiと日本人アーティストがメインステージのオープニングを飾った。何かのオマージュとも言えるほど真っ黒に統一されたファッションに身を包んだスリムなオーディエンスたちは、ステージ前に立ちすくみながら、椅子に座りながら、床に寝転がりながら、それぞれのスタイルで映像と音に食い入っていた。その様子は異様であり、映像に納めておきたいほど、モノクロームの美しいアートの世界だった。

アーティストにとっても”実験的”であるAtonalでは、一流アーティスト同士のユニットがワールドプレミアで披露され、生バンドやインダストリアル初期を彷彿させるオカルト要素、ポストロックなど、ある意味ビッグフェスよりもジャンルレスでバラエティーに富んだ本当に様々なパフォーマンスを見ることが出来た。

とにかく、言葉では伝わらない。写真を見ただけでは分からない。それほどまでにこのAtonalは視覚、聴覚、感覚、全てにおいて絶対に体感するべき実験音楽の祭典である。

photo by : Camille Blake (BERLIN ATONAL Official)

http://www.berlin-atonal.com/

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