2015.11.08 Sun TEXT:Mizuki Nakamura CATEGORY:report
IBIZA BOYS GO DJ!という映画をご存知ですか?トップDJを夢見る男の子(とそのパパとママ)がイビサ島にやってくる物語。映画の中に映された、なんともゴージャスで愉快な世界を一度でいいから体験したい!ということで、2015年夏、念願のイビサへ行ってきました!
そんな私の初めてのイビサへの旅を、7つのキーワードに分けてみなさんにお伝えしたいと思います。
①アクセス ②宿 ③移動 ④パーティー ⑤ビーチ ⑥グルメ ⑦費用
とても長くなってしまったので、気になるところだけ読んでみてください。これから訪れる方の参考にちょっとでもなれたらうれしいです。そして、来年の夏はイビサで会いましょう : )
日本からは、ヨーロッパのどこかの都市を経由して行くことになると思います。私はベルリンに住んでいるので、ドイツからの航空券を探していたところ、お隣の街ハンブルクから片道30ユーロという破格のチケットを発見し即予約。帰りのチケットも100ユーロほどで購入できました。こんな感じで、行きと帰りを片道で探すと結果的にお得になる場合もあります。どの街を経由して行くか考えるのも楽しそうです。世界最高峰のクラブ、ベルグハインからのイビサなんていかがでしょう?
航空券が取れたら次は宿。検索してみると、ゲストハウスのような宿は少なく、ほとんどがプール付きのリゾートホテルでした。口コミを見ると、安いホテルは不衛生だったりエアコンがついていなかったり、エアコンと思いきや送風機だったり!色々と落とし穴が・・。迷いに迷って一泊50ユーロくらいのミニキッチン付きの部屋を予約しました。このミニキッチン、しっかり調理するにはミニすぎましたが、近くのスーパーで食材を調達し、好きな時にカップラーメンやサンドイッチを作れたりと大活躍。冷蔵庫で飲み物を冷やせたのも助かりました。連泊するならキッチン&冷蔵庫は必須です!
ホテルでちょっと焦ったことは、チェックイン時に予約が取れていないと言われたこと。(実際は取れていましたが)また、初日に別のホテルを一泊予約していたのですが、そこでは機械のトラブルで予約が取れておらず(多分ウソ)別のホテルに移動させられてしまいました。ちゃんと英語で予約を証明できるものを持参することをオススメします・・。
(滞在したホテルのあるサン・アントニオの街並み)
イビサの交通は日本と左右反対だし、慣れない街で運転なんて絶対ムリ!ということでレンタカーは利用しなかったのですが、バスでの移動はルートと時刻表さえ把握しておけばとっても簡単でした。夏はディスコバスといって24時間運行しているものもあり、中心地への夜間の行き来も安心。車内のテンションもディスコな感じです。また、街から離れたビーチへもバスで行けます。バスで移動することを加味してホテルの場所を決めるといいと思います。
ちなみに言葉ですが、英語はどこでも通じます。でも「¡Hola」と「Gracias」だけは言うようにしてスペイン気分を味わいました。ヨーロッパ内は英語でなんとかなりますが「こんにちは」と「ありがとう」だけは現地の言葉で言えるとコミュニケーションが捗る気がします。
「AVICII at Ushuaia」「Vagabundos at Space Ibiza」「ENTER. at Space Ibiza」私が今回行くことができたパーティーはこの3つです。こんな豪華なパーティーが毎日開催されています。イビサのHPでそのシーズンのパーティースケジュールを全てチェックできます。きっとお目当てが見つかるはずです。
PARTYレポ1「AVICII at Ushuaia」
初AVICIIはイビサで拝むことに。クロージングということもあり事前にネットでチケットを購入。Ushuaiaは周りをぐるりとホテルに囲まれたオープンエアー。プールを囲むフロアや、ド派手なステージなど、セレブな雰囲気を楽しみにしていたのですが、いざ入ってみるとすさまじい人、人、人、、、どこにプールがあるのかすらわからない。AVICII人気恐るべし。ドリンクブースがあったので試しに注文すると、ちっさい0.33mlのビールが12ユーロ!!!泣 そのタイミングでちょうどAVICIIのプレイが始まり、フロアのテンションはマックス!ムキムキの青年たちが腕を振り回し始めステージ前はカオスに、、身長が低い私は「鼻を折られる!!」という恐怖を感じやっとの思いで後ろに下がりました。。それでも、AVICIIの心を鷲掴みにされる切ない旋律と、花火や炎の演出で、あ~イビサに来たんだな~と感無量な気持ちになりました。(体内の水分は全て汗に持っていかれたので涙は出ませんでした。)
PARTYレポ2「Vagabundos at Space Ibiza」
Ushuaiaの真向かいにあるのがSpace Ibizaでした。チケットは事前に街の券売所で購入。深夜2時に入るとちょうどLucianoのプレイタイムに。そう、再入場は基本できないので入るタイミングを見定めないといけません。 Spaceはサーカス小屋のような装飾や道化師のダンサーで、すっかりVagabundosの世界に染められていました。ちょっと怪しげで愉快な世界。その中でLucianoはサーカス団長のように色々な仕掛けで盛り上げてくれました。音響もとてもよく、朝まで堪能できました。それにしても、お酒や水が高すぎる・・日本の2倍、ベルリンの4倍くらいでしょうか。周りの人が皆お金持ちに見えました。
PARTYレポ3「ENTER. at Space Ibiza」
前日にカフェ・デルマール近くの海岸を散歩していると「ENTER.!」と言いながらリストバンドを配っているお兄さんに遭遇。なんと、22時前だと10ユーロ、24時前だと20ユーロで入れる特典付きのリストバンドでした!(券売所では55ユーロ)このようなリストバンドは海岸やクラブ周辺でめちゃめちゃ配っています。利用しない手はありません。
Spaceはまだ24時だというのにお客さんでパンパン。この日は24時からRichie Hawtinの別名議であるPlastikmanのライブがあったのです。メインはRichie HawtinとDubfireのClick to Clickでした。こんなに豪華なのに、、、入ってすぐに美味しい日本酒を飲んだせいかこの旅一番の睡魔が・・・笑 ちょっと別世界に飛ぶとすぐに巡回しているスタッフに「Are you OK?」と叩き起こされました。眠気と前にいたお姉さんのトゲトゲスカートと戦いながら、お腹いっぱいテクノをいただきました。本当に、フロアのパワーとそれに受けて立つDJのパワーとのぶつかり合いは圧巻でした。かっこよかった。私はトゲトゲとのぶつかり合いで精一杯でした。お姉さんお尻振りすぎ・・。
この旅で2回訪れたビーチが「Cala Comte」。バスで山を抜けると見えてくるビーチで、砂漠の中のオアシスのような美しさと神々しさでした。海に入ってみると足元が見えるくらいの透明度!青や黄色の魚たちと一緒にゆらゆら泳ぐ・・・。 遠浅で波も穏やかでパーフェクトでした。海岸にはバーもあり、DJが心地よい曲をかけていました。 一緒に行った彼は「おっぱいの見方が変わった」そうです。おばちゃんからお姉さんまでボロンボローンでした。笑
サン・アントニオの海岸にあるカフェ・デルマールで観た夕日は、太陽の偉大さを改めて教えてくれました。日が沈む瞬間と曲のタイミングをピッタリ合わせるDJは凄技でした。ただ、両隣のカフェも同じようにDJがプレイしているので音が混ざってしまって少し残念な感じに。さらに海に浮かぶボートからも爆音が・・。
それでも太陽は静かにゆっくりと沈んでいきました。
ベルリン生活で海鮮に飢えていた私たちは、とにかく海の幸で食倒れたいとすごい意気込み。まずはホテルのフロントのお兄さんに「一番美味しいパエリアのお店はどこですか?」と聞いてみました。そして教えてもらったレストランが、海を眺めながら最高の海鮮料理を楽しめる、まさに海を独り占めしたような素晴らしいレストランでした。今年一番幸せでした。ひたすら感動。お兄さんありがとう!
その他にも、いくつかレストランに行きましたが、どこもとても美しく店員さんも優しく大満足でした。お値段も以外と良心的!地元の人で賑わっていて、何よりよだれが出そうないい匂いのするお店は間違いありません。
行く前は、何もかも高そうだしどんだけ散財してしまうんだろう・・と不安でしたが、いろいろな場面で節約のポイントがありました。私はまだまだ極貧一般人なので、次回のためにもまとめておきます。ただこれだけは言いたい。旅に必要なのはお金<時間です。
・ヨーロッパ内の格安航空券をゲットする
・キッチン付きの宿でなるべく自炊する
・地元の人が通うスーパーを見つける
・レンタカーは必要な日のみ、またはバスを駆使する
・クラブチケットは買わずにリストバンドをゲットする
イビサではいろいろな幸運に恵まれて、外国から来た私を優しく受け入れてくれているような気がしました。気持ちよく遊んでいきなよ〜って言われているようでした。人間が造ったパーティー島ではなく、島がパーティーを呼んでいるのかなと思いました。意味不明なことを言ってすみません。心から、行けてよかった旅でした。
text&photo by Mizuki Nakamura
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