2015.04.10 Fri TEXT:BANANA CATEGORY:column
音楽も映像も全てが素晴らしいのはもちろんだが、何かこう沸々と憧れに似た感情と出掛けたくなる衝動が沸いてくる、あのドキュメンタリー作品がついにリリースされる。
2014年劇場公開の映画 DOIN' IT IN THE PARK(邦題「プレイグランドバスケットボール」)は、NYCのストリートカルチャーの歴史であり、最高のスポーツドキュメンタリーだ。
NYには700面以上のバスケットボールコートが存在する。 連日多くの人がケージに集まり、熱い戦いが繰り広げられている。歴史と文化が詰まっているコートには暗黙のルールが多数あり、それを知らずにプレイは許されない。 受け入れられたボーラーたちは固い絆で繋がられ、何十年もコートへと足を運ぶ。 歴史的レジェンドたちと現役最重要プレイヤーたちの証言を元に、NYストリートバスケの知られざる世界を紐解いていく。
気がつけばNYへの思いを馳せてしまう。そんなおおよそ90分の旅がある。
なぜバスケットボールに多くの人々が魅せられたんだろう。その理由を改めて発見させられるようなドキュメンタリー。バスケットボールはただの身体能力を競うだけの競技ではなく、文化そのものなのだ。
NY出身の世界的なヒップホップDJ、Bobbito Garciaが監督、インタビュー、そして選曲をし、新進気鋭のフランス人フォトグラファーKevin Couliauが映像監督を務めた渾身の作品。NYCを自転車で駆けずり回って撮られたDIYフィルム。掛け値なしに最高のドキュメンタリー映画であるとともに、史上最高のバスケットボールフィルム!
History
「精神と肉体のはけ口を作り、世の中をよくする」という考えのもと、バスケットボールは1891年にネイスミス教授により発明された。本来、屋内スポーツとして発明されたバスケットボールだったが、ニューヨークでは屋外競技として発展した。1960年頃には、777面ものコートがニューヨークに設置された。
The Community
コートは競技をするだけではなく、人々を繋ぐ場所としても大事にされてきた。タフな環境ではあるが、全ての人たちにチャンスが与えられる。世間に馴染めない者はコートに育てられ、先輩たちの背中を観て多くを学ぶ。競技がもたらす精神の向上が認められ、多くの収容所にもフープが設置されている。
NY出身。父がミュージシャンであり、本人はDJとしても有名。エディ・パルミエリを本作品のスコア制作に招聘できたのも彼の音楽的素養あってのこと。スニーカーのバイブル「Where’d You Get Those? NYC’s Sneaker Culture: 1960-1987 (Testify Books). 」の著者でもある。ESPN2’s It’s the Shoes seriesのホスト。USのバスケットボール業界の文化的側面を紹介するときには欠かせないアイコンの一人。
フランス出身。今世紀最も多作なバスケットボール写真家。彼の写真はReverse Magazine誌(仏)やFadeaway Magazine誌(英)などで拝見することができる。映像作家としても活躍し、the Canal +(仏)や「New Explorers」のドキュメンタリーシリーズ、Nikeの「Basketball Never Stops」キャンペーンでディレクターを務める。2010年には、「Heart & Soul Of New York City」というタイトルのミュージックビデオを制作し、1,000,000強の視聴回数を記録している。現在パリで暮らしている。
参加アーティスト
Eddie Palmieri
The Blackbyrds
Oscar Sulley & The Uhuru Band
The Roots
Jurassic 5
Hocus Pocus
Antibalas
The Quantic Soul Orchestra
Akoya Afrobeat
Yerba Buena
Platinum Pied Pipers
The Budos Band
Joubert Singers
Bobbito Garcia y Su Alala feat Jorge Vasquez
詳細は以下からも確認できる
https://akarifilms.co/doin-it-in-the-park/