2017.09.06 Wed TEXT:kana CATEGORY:news
間もなく30年を迎えようとしている欧州最大となる、芸術家、科学者、テクノロジストによる歴史ある祭典、アルスエレクトロニカ(オーストリア・リンツ市)。そこは常に賛否両論を巻き起こす実験や変革を目撃できる場として、毎年世界中から千人規模のジャーナリスト、4万人ものブロガーが集結する。そんなフェスの持つ強大な影響力により、参加アーティストはその後更なるワールドワイドな活躍を約束される。今年、なんとそのアルスエレクトロニカのオープニングステージにkyokaが招待された。
iPhone7のテレビCMへの楽曲提供、『i-D magazine x CHANEL N°5』の記事などメディア露出も急増し、正にサウンドを媒介にした近未来へのインフルエンサーとして風格を漂わせるkyoka。CTM、Voltなどの世界中のトップフェスティバルへのライブ出演、そして今年7月、池田亮司も出演したマドリッドの最も格式ある会場で開催された「マグネティック・テラス」では異例のソールドアウト。そして今週末8日はDasha Rushとローマでコラボライブというエレクトロニックサウンドのメタ的とも言えるパフォーマンスが実現する。
アカデミアの分野でも着実に知名度は上昇しており、ableton loop2016でのレクチャーにおいては、独特の制作メソッドで話題をかっさらい、それがトリガーとなってスウェーデンのヨーテボリ大学、スペインのサラゴサ大学でのレクチャープレゼンテーターへとあっさり繋がってしまった。単なるファッションアイコンに留まらない、同時代性へのアクションドリブンとして美麗な女性サウンドフューチャリストの地位を揺るがないものにした。
グローバルなアート&サイエンスの祭典アルスエレクトロニカにとって、威風堂々という言葉がフィットし過ぎるそんなkyokaのパフォーマンスで幕を開けることは、ヒストリカルにも重要な意味を持つことになるだろう。
Kyoka LIVE
9月7日
22:20〜
場所 POSTCITY (Train Hall)
https://www.aec.at/ai/en/opening/
https://www.aec.at/aeblog/en/2017/08/16/ars-electronica-nightline-2017/
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