FRUE 〜We Are Rolling〜

2015.11.28 Sat TEXT:BANANA CATEGORY:PRODUCT

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漆黒のクローム・ダブから暗黒のインダストリアル/ゴシックへと染まるブリストルの異端児Vesselと映像作家Pedro Maia。待望の初来日が決定!Sonar、MUTEK、UNSOUND等の名だたる音響/テクノフェスを席巻する Audio Visual Show は必見。 加えて、昨年、設立15周年を迎えたドイツの電子音響レーベル〈ラスター・ノートン〉より、5枚目となるニューアルバム『Cory Arcane』を、10/30にリリースするKangding RayがLive/DJセットで出演! なお、Kangding RayとPedro MaiaによるSpecial Live Cinemaが決まりました!この2人の組み合わせは世界初!さて、どんな空間が立ち現れるのか、期待!

欧米シーンのみに囚われず、気鋭のアーティストを招聘しているFRUEは、アンダーグラウンドなダンス・ミュージックのフリークたちにとって、人気パーティーとして定着しつつある。今回、人肌恋しくなる11月の夜に2晩に分けて、FRUEがUNITの不定期イベント"root & branch”と共同主催でお届けするパーティーのキーワードはズバリ、ベース・ミュージック。

2000年代後半に隆盛したポストダブステップ以降、よりジャンルレスに波及しつつあるこのジャンルだが、近年ではテクノや音響/インダストリアルからハウス、さらにはワールド音楽まで、“ベースマナー”を取り入れたユニークなエレクトロ・ミュージックが多く出現している。そのなかからFRUEと”root & branch”がセレクトしたのは、Clap! Clap!とVesselの2組だ。

第一夜となるroot & branch / FRUE presents “It's a Jungle in Here“の11月7日に登場するClap! Clap!は、イタリア人プロデューサーのクリスティアーノ・クリッシが“空想上の島の音楽”をテーマに立ち上げたプロジェクト。アフリカの伝統音楽とも共通するトライバルなグルーヴをサンプラーやリズムマシンを駆使して、ゲットー/ジュークなどのベース・ミュージックへ落とし込んだ1stアルバム『Tayi Bebba』は、いわゆる辺境系ベースミュージックの枠を越えた完成度で、クラブ系以外のフィールドでも大きな話題となった。

そんなClap! Clap!にとって待望となる初来日公演を迎え撃つのは、FRUEに出演経験のあるThomash。サンパウロのアンダーグラウンドパーティー“VOODOOHOP”を主催し、スロウなBPMを軸に独自のサイケデリック・テイストを持ったThomashは、テクノ/ハウスに限らずジャンルレスなミックスを聴かせ、常に新鮮な刺激を提供してくれるだろう。

Clap! Clap!の躍動的なグルーヴを“陽”とするならば、FRUE-We Are Rolling-第二夜に登場するVesselは、まさに陰。VesselことSebastian Gainsboroughは、新世代のブリストル・サウンドを聴かせるアーティスト集団“Young Echo”の一員としても活動する。ShackletonやAppeblim、Perveristなどのアーティストの影響を公言する彼らは、2013年作の『Young Echo』にて、グライムから実験音楽までをブリストル流儀とも呼べるメロウな世界観で纏め上げたサウンドを提示。また、Vesselはソロ・アーティストとして先鋭的な電子音楽をリリースする、米国レーベルのTri Angleから2012年に『Order Of Noise』を発表し、パンクやノイズをフィードバックさせ、ベースミュージックを通過したダークなテクノ・アルバムとして高い評価を得ている。

そんな若きベース系アーティストの才人であるVesselともに第二夜を彩るのは、Raster-Nortonの実力派Kangding Ray。2014年リリースの『Solen Arc』では、インダストリアルで退廃的なサウンド、2014年のLabyrinthでの呪術的なテクノ・セットも好評だった彼のパフォーマンスも見逃せない。

アフリカンでトライバルな“動”のグルーヴを展開する第一夜、インダストリアルやテクノといったキーワードで“ダークサイド”を追求する第二夜・・・・今回、FRUEが提示するのは、ベース・ミュージックから派生した光と影という2つの異なる世界。それは、同時にダンス・ミュージックにおける“陰と陽”であり、ダンス・ミュージックにとって必要不可欠なグルーヴをベース・ミュージックという視点で紐解いた実験(宴)でもある。ダンス・ミュージックのフリークはもちろん、音楽好きなリスナーにとっても、今回のFRUEは、ベース・ミュージックという音楽の懐の深さを体感できる、またとない機会になるだろう。(伊藤大輔)

Vessel (Tri Angle / from Bristol)

漆黒のクローム・ダブから暗黒のインダストリアルへ、ゴシックへと染まるブリストルの異端児Vessel。
ブリストルを拠点とするプロデューサー、セバスチャン・ゲインズボロのソロ・プトジェクト。
2011年にロンドンの〈Left Blank〉からデビュー、2枚の12”をリリース。ミニマルでテッキーな質感のダブステップやビートダウンで、ソングライティングやエレクトロニカを取り入れ一大潮流となったポスト・ダブステップ期に新風を吹き込み、自らの体にペインティングをしたゴシックなアー写でも注目を集める。
2012年に数多くの新鋭を排出し、ウィッチハウスの旗手として現れ、その後も新世代の電子音楽をリードする〈Tri Angle〉から発表したデビュー・アルバム『Order Of Noise』はポスト・クラシカルのエレガンスを帯びたダーク・アンビエントの幽玄的な音響空間にポスト・パンクを経由した飛び交う金属的なノイズやマシーナリーなテクノの骨格のリズムが混ざり合い、漆黒のクロームへと溶解した新感覚のダブを披露。
Vesselの音楽的なパーソナリティと作家性が強く打ち出された出世作となり、Ike Yard (Desire)やHyetal (Tru Panther)のリミックスを手がけ、新たなる時代を迎えたUKの名門〈Mute〉の先鋭エレクトロニック・ライン〈Liberation Technologies〉から12”を発表。2014年の〈Tri Angle〉からのセカンド・アルバム『Punish, Honey』ではノイズやニュー・ウェイヴ色が濃くなり、クロームからスチールな質感へと移行、更なる暗黒へと突き進み肉体性を高めたインダストリアルな作品となる。
また、ブリストルの新世代プロデューサーによる複合コレクティヴ Young Echo (RAMP)の一員であり、El KidとJabuとのKilling Sound、KahnとのBaba Yagaといったユニット、ReiやPanther Modernなどの変名義でも活動。80年代ポスト・パンク期より育まれるブリストルのハイブリディティを受け継ぎ、ジャンルにとらわれることなく現代の感性で新しいサウンドを紡ぎ出すUK屈指の異端児。

Planner: BANANA

HUMAN

  • She wants a man, not just a boy

  • Like rain and sun, like cold and heat