Dimensions Festival 2015 クロアチアにて遺跡と浜辺で開催される魅惑のフェス

2015.09.07 Mon TEXT:Tomomi Senda(Tomoching) CATEGORY:report

みなさん、はじめましてデコレーターのTomochingです。今回8月26日から31日まで開催されたDimensions festivalに行きました!女子3人旅のエッセイとして書き連ねているので是非読んでみて下さい。

わたしの住むベルリンには海がない。近郊に美しい湖はあっても、日差しがまぶしく透き通るような海は見渡す限りない。休暇を利用し海のある場所に行きたいと思っていた時、東京に住む友人から一通のメッセージが届いた。
ここからが彼女たちとの旅のスタートだった。

Dimensions festivalの開催地となるのはクロアチア・イストラ郡の中心都市プーラ。
近年クロアチアではフェスティバルシーンが定着し、この時期は特にフェス目当ての旅行者が多い。日本とクロアチアを結ぶ直行便はなく、最低一度は乗り換えることになる。そこで私たちは近隣国イタリアにある水の都ベネチアで待ち合わせをし、フェリーで約3時間かけてプーラへ向かうことにした。

友人2人はベネチアに1泊2日滞在し観光をしてからクロアチアへ渡った。私は日帰り観光をする予定だったが、テーゲル空港で手続きが遅れ飛行機に乗り遅れてしまった。さっそく問題発生!!
なんとかフェリーに間に合ったが、ベネチアはタクシーボートから眺める30分の市内観光。

フェリーの到着地点は翌日オープニングコンサートの行われるコロッセオの目の前、明日この場所からフェスが始まることにわくわくしつつ、私たちはタクシーで会場内にあるモバイルハウスへと向かった。

フェス期間中の滞在方法は様々で、会場内でのキャンプやモバイルハウス、近隣のアパートメントに宿泊するなど自分たちにあう方法を選択できる。私たちは会場内のキッチンとシャワールームが完備されたモバイルハウスを予約し、フェス期間中は自炊をすることにした。

市内にあるフィッシュマーケットまではバスで30分程、正午までしか開いていないが新鮮なシーフードが安く手に入る。その周りには野菜や果物やチーズを販売するマーケットもある為、一度に買い物を済ませることもできた。バスの料金は会場から市内まで11クーナ(日本円:200円)またフェス会場から近隣の大型スーパーまで運行する無料シャトルバスもある。

ビーチステージにはフルーツとチーズ持参で踊りに行き、夜の非常食はフロアにバナナを持参。毎日の食事は3人で協力し作ったシーフード料理、おすすめはエビ!!

お腹いっぱいになる食材を買い込み、滞在6日間で一人当たり222クーナ(日本円:4,000円)。モバイルハウスには十分な程の調理器具が揃っているため、パスタから煮込み料理まで毎日豪華な食事が堪能できた。会場内はTOKENS(トークン)と呼ばれるコインを販売所でまとめて購入し、ドリンクやフードに交換する。料金はビール30クーナ(日本円:540円)、食事は40クーナ(日本円:720円)から販売されている。

Dimensions festivalはオープニングコンサートも含め計5日間の開催。参加アーティストは200組以上、会場はオープニングコンサートとボートパーティーをあわせると11ステージという大きな規模。フェス参加者の中には、Dimensions festival終了後に開催される姉妹フェスoutlook festivalとあわせてチケットを購入している強者までいる。

会場まではボートで移動し、海に沈む夕陽がパーティー開始の合図。

オープニングコンサートの会場は市内にそびえ建つ紀元一世紀に建てられた円形闘技場 コロッセオ(The Arena in Pula)。街をあげての歓迎ムードがさらに気分を盛り上げる。

オープニングアクトはFLOATING POINTS、LITTLE DRAGON、FOUR TETのライブ。

最前列で聴く音はとても大きな音なのに耳障りはなく、壮大で美しい音を奏でていた。

翌日は昼12時からビーチパーティーがスタートし、朝6時までのプログラム。
フェス中は音がほぼ鳴りっぱなしだが、会場とキャンプサイトは歩くと少し距離がある為ゆっくり休むこともできた。毎日トップクラスのアーティストが出演するので、どれを削るか悩む位だが、前日マイタイムテーブルを組み友人と情報交換をしてから眠るのも楽しかった。

メイン会場は大小8つのステージに分かれ、19世紀にプーラ港を守る為につくられたプンタ・クリスト要塞跡地もステージのひとつ。直径70mを超える巨大な地下壕がフロアやBARになっており、日本ではなかなか体感することができない異国感を感じることもできる。

THE CLEARINGステージ。

George Clintonのライブ、熱狂的なファンの合唱がフロアに響く。背の低いアジア人は最前列を譲ってもらえる。ありがたい話。

FORT ARENAステージ。

遺跡の壁にはプロジェクションマッピングの演出、フェス中は満月もみえてとても神秘的な空間がひろがっていた。

THE VOIDステージ。

VOIDのサウンドシステムを使い、他フロアに比べても圧倒的な音圧を感じることができる。Rødhådがプレイ中、私は最前列に音圧を浴びに行くと友人に言い残し、サウンドシステムの前から離れることができなかった。

NOAH’S ARENAステージ。

巨大な地下壕への入り口。70人程しかはいれない、会場内で一番小さなステージ。

昼の会場 THE BEACHステージ。

12時からスタートし、夕陽のしずむ20時までビーチステージを満喫。レゲエのサウンドシステムから流れる音を聴き、裸足で踊るのは極上。浜辺から観るクロアチアの夕陽はとても美しくロマンチックだった。

来場者は20代から50代あたりまで年齢は幅広く、お揃いのアイテムを身につけた若い学生から立派なヒゲを蓄えた渋いおじさま、メディア関係者やアーティストまで様々。私が話した相手だけでも、クロアチア、イギリス、オランダ、イタリア、フランス、アメリカ、中国と様々な国からこのパーティーを目当てに訪れていた。服装には悩むと思うが、自分の気分を上げる為にも好きな服装で出かけるといいかなと、おしゃれな女性を目の前にして改めて感じた。

photo via dimensions fesitival web site
http://www.dimensionsfestival.com/galleries-and-music/galleries/

料金はオープニングコンサートチケット 7,500円、4日間フェスチケット 30,000円。他、ボートパーティーチケット代、宿代とひとつひとつ別売りでチケットを購入することになる。
日本から来るには時間と出費がかさむ為、踏み切ることすら準備が必要かと思う。
しかし好きな音楽を聴き、美味しい海の幸を食べ、美しい景色を満喫できるクロアチアは是非おすすめしたい。また、海外のフェスでは「どこからきたの?」という挨拶からはじまり会話が生まれる。言語が苦手であっても音楽というツールを通すと、国籍とわず会話も弾み自然と仲良くなれる。
他国に住む友人ができると、実際の距離は変わらなくても心の距離はぐっと縮まり、その国が近く感じるようにもなる。来年の夏、クロアチアで音楽と新たな出会いを楽しみに行くのはどうだろう。今まで時間に囚われて気づけなかったことに気づくことができるかもしれない。

一度の人生、楽しまないと。


reported by Tomomi SendaTomoching

2006年京都にて活動開始。
「実像の中での虚像」をコンセプトに普段どこかでみたことのあるモノを別のモノへ作り変え装飾をする。東京へ移動し、DJ BARから野外パーティーまで、様々なジャンルのパーティーで空間デコレーターとして活動。現在はドイツ・ベルリンにてマイペースに制作を進めている。
デコレーターの他、オーガナイズイベント“cosmos”の空間ディレクションを担当。

HUMAN

  • She wants a man, not just a boy

  • Like rain and sun, like cold and heat