【ADE2017特集!! インタビュー第一弾】De School (Amsterdam) オーナー / Ernst Metens (後編)

2017.09.01 Fri TEXT:posivision Amsterdam, Photo: 編集部、Martijn Savenije CATEGORY:column

Amsterdam Dance Eventの開催を10月に控えるオランダ・アムステルダムには、世界をリードする数多くのクラブ/パーティーシーンがある。そこには音楽マーケットだけでなく、街のあり方までをも牽引しているクラブが存在する。行政と何度も話し合いスタートしたアムステルダムを代表するクラブ「De School」。厳重なクラブポリシーにより、クラブ内部の撮影は一切禁止されている。
後編では、De SchoolのオーナーErnst Metensのパーティー人生について話を伺った。

De School Amsterdam
http://www.deschoolamsterdam.nl/

あなたとクラブシーンとの出会いを教えてください。

Ernst (以下 Er): 12歳くらいの時に、父のベルギー出張について行き、ゲストリストに名前を入れてもらっていたレイブがパーティー初体験。連れて行ってくれたのは父だった。「これがDJ、フロアには踊っている人、なぜだか一晩中踊り続けていられる人たち...笑」といった風に父は紹介してくれた。18年前のことだね。
父と母が絵画の額縁を扱う会社をやっていて、ある時会社の建物に広いスペースの空きが出て父に「なにかやってみる?」といわれ、そこでパーティーをスタートした。その時はダブステップのイリーガルなパーティーで、最初は200人、それから500人、1,000人とお客さんは増えていった...スーパーでありったけのビールを買ってきて売り尽くした。お金儲けのつもりでスタートした訳ではないけど、商売としてもギリギリ成り立っていたかな。

パーティー文化と若い頃からふれあい育ったErnst。自分の手で築くダンスシーンが好きになったのも、こういう経験があるからかもしれない。

Er: フェスティバルに初めて行ったのも14歳と早かった。12歳でのパーティー・デビュー以来、音楽やその雰囲気にやられてナイトライフの虜になったからね。それからクラブや屋外のパーティー、ベルリン等に行くようになり、タンテを買ってレコードも集めるようになった。僕は器用じゃないからDJはやらなかったけどね。音のかかっている場所に本当によく出かけたよ。今でもここ自分のクラブのフロアにいることが多い。

あなたは、伝説のクラブ“Club 11”の頃から関わっているのですか。

Er: ああ、関わっていたけど、最初は駐車場係からスタートして、エレベーターボーイ、バーテンダー、バーのマネージャーと役割が変わっていった。Trouwの時代にはクラブマネージャーをやっていたよ。自分の店がやりたかったので、Trouwを途中で辞めたけど、結局オープンには至らず、Cafe Struikというバーを友人と引き継ぐことになった。それからTrouwクローズ後、新しい場所を探しているタイミングで「良い場所を見つけたから、僕がやりたい」と仲間に伝えた。それで2016年1月にDe Schoolをスタートすることになった。Club 11の時はまだ若かったけど、今は任せてもらえる年齢になったと思う。

De Schoolとしては、昨年が初めてのADEでしたよね、今年のADEはどのような感じになりますか。

Er: 今年は、昨年とは少し違った趣向で考えているんだ。去年は去年で楽しかった。ただ、テクノやハウス、ディスコがそれぞれ違う夜に組まれていたので、ジャンルの隔たりや、それによるちょっとしたさびしさ、孤立感のようなものを感じたのも事実。De schoolでやっているいつものパーティーでは、一晩の中にいろんな音楽が混在している。Antalが古いレコードをかけたり、Hunee がPearson Sound をかけたかと思えば、A Made Up Sound がディスコをプレイしたり、ハウスだけの夜、テクノだけの夜というのは決してなくて、ただ9時間のパーティーの中で、音楽はあらゆる方向へうねり、流れていく。
だから、パーティーを細分化するかわりに、むしろ違った分野、ジャンル、サブカルチャーとつながっていって、De Schoolという大きな傘の元に入れてしまおうと思う。金曜夜から月曜朝までクローズせず、ノンストップで営業を続けようと思っている。夜のイベントとイベントの合間の時間には、例えばChildren of the Light の光のインスタレーションだったり、Sandberg Instituut の展示、それにコンサートやロングDJセットがある。

Er: 今回ADEでプレイするのはほとんど、過去になんどもここでプレイしたアーティストたち。目新しい驚きはないかもしれないけれど、よくこの場所やオーディエンス、そして音をわかっている。そんなDe Schoolを作り上げてきた人たちの集まりになると思う。
現状で伝えられるものとしては、金曜夜・カナダからKara-Lis Coverdale と RAMZi のコンサートで幕を開ける。土曜夜には、Iona Fortune と Oceanic によるコンサート。真っ暗な部屋の中にクッションを敷き詰めて、スモークいっぱいの中でChildren of the Light が光のインスタレーションを行ってくれる。その他、Stellar Om Source 、Aurora Halal などのライブを予定している。
ADEの期間中は、金曜の夕方から月曜朝までずっとオープンしているので、好きな時間に来て、いろんな楽しみ方をしてほしい。

楽しみですね、最後に読者へメッセージを。

Er: 10年後、ここがなくなった後にも人々に語り継がれるような存在でありたい。Club 11、そしてTrouwがなくなるとき、みんなが涙してそのクローズを惜しんだけれど、ダンスフロアにはよく見る顔がたくさんいて、彼らは毎週のように遊びに来てくれるファミリーみたいな存在だったんだ。働いているスタッフも、同じような気持ちや志をもって働いていた。お金のためじゃなくて、"何か素敵なことをやろう"って気持ち。人を通じて新しい人を知るのはとてもいいことだよ。De Schoolは、クラブの隣でエキシヴィジョンをやっていたり、誰かがガーデンでピアノを弾いていたり、この建物には驚きがたくさん溢れている。来る度に新しい発見があってほしいんだ。併設されたレストランでのおいしいディナーや、ベースメントのクラブでいい音を聞いたり!
ここに来る人たちはオープンマインドだから、レズビアン、ゲイ、トランスセクシュアル、ストレート...いずれも大歓迎。パーティー、音楽好きならぜひ来て欲しい!

一晩に2人のアーティストが出演するイベントが多いDe School。Ernstによれば「年に何度かはたくさんアーティストを入れるプログラムも組んでいるけど、基本的に4人のDJが2時間ずつやるという従来式のやり方ではやりたくなかった。ロングセットの方がアーティストも集中できて、いろいろな世界観を魅せられるし、オーディエンスも音にどっぷりはまれると考えている。」とのこと。
今後もアムステルダムを拠点にしたアーティストを中心にパーティーが組まれる予定なので注目していきたい。

(インタビュー前編はコチラ→ http://bnana.jp/mags/de-school-amsterdam-ernst-metens/

*BANANAでは Amsterdam Dance Event 2017のチケット手配、現地アテンドのサービスを行っています。ADEに関しては、オランダ在住の日本人によるコーディネート、通訳、ガイドが可能です。また、日本国内から海外のチケットが購入出来ない場合があります。また、日本語のアナウンスは一切ありません。ご希望の方はお気軽にご相談下さい。
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